本会では、賃貸不動産経営管理士有資格者の皆さま方に向けて、これからの時代を生き抜く知識や、業務の視野を広げるための情報が満載のオンラインセミナー「賃貸管理サミット2025」を開催しています。
今回の記事では10月6日(月)に開かれた第3回セミナー「外国人入居者トラブルを円満に解決する秘訣」の様子をレポートいたしますので、是非ご覧下さい。
講師のご紹介
講師:株式会社 Bridge Life 代表取締役 飛田 雅人氏
経歴
日本大学経済学部卒業(硬式野球部所属、高校時代 甲子園準優勝)
卒業後、某金融機関就職
2007年より1年間、某家賃保証会社の取締役就任
2008年3月、㈱ブリッジライフ設立(現在18期目)
プログラム
題名:外国人入居者トラブルを円満に解決する秘訣
内容:外国人専門の仲介・管理の経験と全国の管理会社様に利用頂いている外国人コール24(多言語コールセンター)の経験から培ってきたノウハウをご説明します。セミナーでは、入居トラブルへの対応方法などを具体的な実例を用いてお伝えします。
外国人入居者を取り巻く背景
平成25年以降、国内の在留外国人数は増加しており、令和6年末時点で約376万人と過去最高になりました。
増加基調にありますが、日本の人口に対する外国人の割合は、3%。アメリカやドイツなど欧米主要国は10%を超えています。
国別に言うと、中国、ベトナム、韓国の順に多く、ミャンマー・インドネシア・ネパールの国籍が増加。 スリランカ・バングラデシュなども今後増加すると見込まれています。
外国人入居者によるトラブル内容
23,000人弱の外国人入居者を扱うブリッジライフに多く寄せられるトラブルの上位は
1位解約・退去、2位管理会社からの伝達・確認・注意、3位水回り設備 です。
「ゴミ出し」「騒音」「多人数同居」…外国人入居者のトラブルに、こんなイメージはありませんか?
実はこの上位3つがトラブル問合せの全体の3割を占めています。
外国人入居者ならではのトラブルを解決するポイント
外国人コール24では、ブリッジライフが管理会社様と外国人入居者様との間に入って通訳・翻訳を行いながら、住居に関するさまざまなお問い合わせやトラブルのご対応をします。
居室の設備故障などのお困りごとから日常トラブル、更新・解約手続きまで不動産賃貸管理業務を幅広くカバーできるのは、通訳×交渉力の両方の技術を併せ持つブリッジライフだからこそ、複雑な対応が可能になります。
トラブル解決実例紹介
ここでは5つの実例を紹介されました。
そのうちの1つをご紹介します。
トラブル:何度注意してもゴミ出しのルールが守られず、不法投棄が続く…
解決策:管理会社の伝達内容に齟齬がないかを確認しつつ、対立が悪化しないよう注視
①両者の言い分をポイントをまとめて仲裁
②二度と違反のないよう入居者に警告
③次回違反時は罰金の支払いを約束
まとめ
ブリッジライフがオーナー様、管理会社、外国人入居者のハブになることで「三方良し」の仕組みづくりができ、安心してオーナー様も外国人に気持ちよく入居してもらうことができます。
日本が超高齢化社会に直面して生じる数多くの社会問題は不動産業界にも密接に、直接的に関わります。社会構造の変化で外国人労働力の需要増え続け、それに伴い在留外国人も増加していきます。
外国人入居者の受け入れ態勢を今のうちから整えておきましょう。
次回のセミナー
今回のセミナーについて期間限定ではありますが、ホームページでアーカイブ動画を公開しています。
また来週以降もためになるセミナーを開催いたしますので、ぜひご覧ください。